生死と向き合う仕事をする際に大切にしたいこと

医療現場で働く看護師などの専門職は、人の生死と向き合う業務を担当することも多く、仕事を長く続けるためには、経験を積んでしっかりと患者さんの死と向き合えるようになることが重要です。
特に、手術室や集中治療室などの命の危機が迫っている現場で働く場合には、医療や看護などの専門的なスキルを身につけているだけでなく、自分自身のメンタルヘルスの管理を日ごろからきちんと行うことが大切です。
一般的に、重症の患者さんに対応をする際は、常にプレッシャーが掛かっている状態のため、感情のコントロールが困難になる人も少なくありません。そのため、職場内でのミーティングや勉強会など色々な機会を通じて自分の弱点を克服することが肝心です。

また、担当している患者さんの死という問題については、若手の看護師は特に悲しみのあまり自分自身を責めてしまったり、仕事に対する意欲を失ってしまったりすることもあります。
そこで、悲しみを乗り越えるうえで、信頼できる先輩の看護師に相談をしたり、自分に合ったストレスの解消法を見つけたりすることが大事です。
また、仕事帰りや休日を使ってグリーフケアについて学べる医療従事者を対象としたセミナーや講演会などに参加することで、臨床心理士やベテランの看護師などの講師に有意義なアドバイスをもらうことも可能です。
その他、SNSやブログ、《明日も元気に働くために》などを通じて、患者の死と直面する機会が多い現場で働いている看護師の体験談を参考にすることも有効な方法だといえるでしょう。